遺品整理とは?何をするのか徹底解説

大切な家族が亡くなった後、その人が遺した持ち物の整理は避けて通れないものです。遺品整理とは、故人が残した物品を分類し、必要なものを保管・形見分けし、不要なものを適切に処分する一連の作業を指します。単なる片付けではなく、故人の意志を尊重し思い出を振り返りながら行う大切な時間でもあります。通常、遺品整理は故人のご家族や親族が行いますが、最近では負担の大きさから遺品整理の専門業者に依頼するケースも増えています。この記事では、遺品整理の基本から具体的な流れ、費用相場、信頼できる業者の紹介、さらに失敗しないための注意点まで徹底解説します。
遺品整理の基本(何をするのか、どんな人が対象か)
遺品整理の基本的な内容は、「故人の遺品を仕分けし整理すること」にあります。遺品には家具や衣類から写真、書類に至るまで様々な品が含まれます。まず遺品整理では何をするのかという点ですが、主な作業は「遺品の分類・処分」と「形見分け」の2つです。故人の持ち物を一つひとつ確認し、残すもの(貴重品や思い出の品など)と手放すもの(不要品や処分する物)に分けていきます。残すものは遺族で保管したり形見分けしたりし、手放すものは譲渡・売却・寄付・廃棄など適切な方法で処分します。
では誰が遺品整理を行うのかという対象ですが、多くの場合は故人のご家族や近親者が担当します。例えば、親が亡くなった後にその子供たちが実家の遺品整理をするケースが一般的です。遺族にとって精神的・体力的負担が大きい場合や、遠方に住んでいて自分たちで片付けるのが難しい場合には、専門の遺品整理業者に依頼することも検討されます。業者に頼めば遺族だけでは対応しづらい大型家具の運搬や不用品の処分手続き、部屋の清掃までまとめて対応してもらえるため、近年利用が一般化してきています。
遺品整理は基本的に身内が亡くなったすべての方が対象となる場面です。特に、高齢の親族が亡くなった後や、一人暮らしだった親族の住まいを片付けなければならない場合などに遺品整理が必要になります。また、残された遺族だけでなく、生前に自分の持ち物を整理する生前整理を行う方も増えており、これも広い意味で遺品整理の一環と言えます。いずれにせよ、「故人の遺した品をどう扱うか」を適切に考え整理することが遺品整理の基本です。

遺品整理の流れとやること(自分でやる場合・業者に依頼する場合)
遺品整理の具体的な進め方には、大きく分けて自分たちで行う場合と専門業者に依頼する場合があります。それぞれのケースで作業の流れが多少異なりますが、まずは遺品整理全体の一般的な手順を押さえておきましょう。
《遺品整理の主な手順(自分で行う場合)》
- 遺言書やエンディングノートの確認 – まず最初に、故人が遺言書や希望を書き残していないか確認します。遺言書の内容に従って相続品を決めたり、故人の希望が記されたエンディングノートがあればそれを尊重して整理を進めます。
- 必要な道具を準備 – 大量の荷物を片付けるため、段ボール箱、ガムテープ、ゴミ袋、軍手、マスク、カッター、マジックペンなどを用意します。あらかじめ道具を揃えておくことで作業をスムーズに進められます。
- 遺品の仕分け(分類) – 部屋中の遺品を一つずつ分類していきます。具体的には、貴重品(現金・貴金属や重要書類)、相続対象の財産(不動産権利書など)、形見として残すもの、譲渡・寄付するもの、売却できるもの、処分する不要品といったカテゴリーに仕分けします。何を残して何を手放すか基準を決め、付箋やマジックで印を付けるとよいでしょう。
- 形見分け(遺品の分配) – 仕分けた遺品のうち、他の親族に譲りたい品があれば形見分けします。事前に親族間でどの品を誰が受け取るか話し合って決め、誤解や争いが起きないようにしましょう。写真や手紙など思い出の品は無理に処分せず、希望者に分配することで故人を偲ぶ形見とします。
- 不要品の処分 – 残った不要な遺品は処分します。自治体のゴミ収集日に合わせて廃棄したり、リサイクルショップや不用品買取業者に買い取ってもらえるものは売却します。家電リサイクル法の対象品(テレビ、エアコンなど)は所定の方法で処分し、大型ゴミは自治体か専門処理業者に依頼します。不用品回収業者に頼む手もありますが、違法な不法投棄を防ぐため許可業者か確認が必要です。
- 部屋の清掃 – 最後に遺品をすべて運び出した後、部屋全体を掃除します。長年使っていた部屋はホコリや汚れが溜まっているため、掃き掃除・拭き掃除をして整理を完了させます。必要に応じてハウスクリーニングを業者に依頼することも検討します。

以上がご自身で遺品整理を行う際のおおまかな流れです。自分で行う場合、スケジュール管理も重要です。特に賃貸住宅であれば退去期限がありますし、遠方の場合は限られた日程で片付けねばなりません。計画的に進めるためにも、いつまでに何をするか家族で役割分担を決めて着手しましょう。また「どこから手を付ければいいかわからない…」と迷ったら、まず貴重品の捜索と不要品の仕分けから始めると作業が進みやすくなります。
一方、遺品整理業者に依頼する場合の流れは、自分で行う場合と比べてシンプルです。一般的には次のようなステップになります。
- 業者へ問い合わせ・見積もり依頼 … インターネットや電話で遺品整理業者に連絡し、来てもらう日を決めます。業者が現地に訪問して遺品の量や作業内容を確認し、見積もりを出してくれます(見積もり無料の業者がほとんどです)。納得できれば契約を交わします。
- 遺品整理作業の実施 … 約束した当日、スタッフが来て作業開始となります。遺族は基本立ち会いをしますが、作業自体は業者が遺品の仕分け、梱包、搬出、処分、清掃まで一括で実施してくれます。依頼内容によっては、遺品の供養(お焚き上げ)や特殊清掃まで行われる場合もあります。作業中に貴重品や思い出の品が見つかった場合は、スタッフが丁寧に保管して後で渡してくれるので安心です。
- 作業完了の確認・支払い … 作業が完了したら、依頼者が部屋の状況を確認します。遺品の一部を預かってもらうサービスを利用した場合はその受け渡しも行います。問題がなければ見積もりどおりの料金を支払い、全工程が完了します(※追加作業がなければ見積額から増えることは基本ありません)。
業者に任せる場合、作業日数は1日から数日程度で終わることが多く、遠方に住んでいる場合でも短期間で整理を完了できるメリットがあります。自分で遺品整理をする場合は、遺品の量によっては何週間もかかることもありますが、業者なら経験豊富なスタッフがチームで作業するため効率的です。その反面、費用がかかる・他人にプライバシーに関わる品物を扱われるといったデメリットもあります。自分で行う場合と業者に任せる場合のメリット・デメリットについては、次の章で詳しく見てみましょう。
なお、自分で行うか業者に依頼するか判断に迷うときは、遺品の量・ご自身の体力や時間・精神的負担の大きさを考慮すると良いでしょう。自分で行うメリットは、故人と近しい家族だけでゆっくり丁寧に整理できることや、業者費用がかからないことです。デメリットはやはり労力と時間がかかり、気持ちの整理がつかないまま作業するのが辛い点です。一方で業者に依頼するメリットは、重労働も含めすべての作業を任せられること、日程なども都合に合わせて調整してもらえること、経験豊富なプロに任せる安心感があることです。デメリットは費用負担が発生することに加え、業者選びを誤ると遺品を雑に扱われたり大切な物まで処分されてしまうリスクがあること、他人に遺品を触られることに抵抗を感じる場合があることです。次章ではこうした遺品整理業者の利用におけるメリット・デメリットを整理します。
遺品整理業者を利用するメリット・デメリット
自分で遺品整理を行うのが難しい場合、専門の遺品整理業者に依頼する選択肢があります。ここでは遺品整理業者を利用する主なメリットとデメリットを整理してみましょう。
《業者に依頼するメリット》
- すべての作業を代行してもらえる: 遺品の仕分けから搬出、処分、清掃、供養手配まで、遺品整理に関わる一連の作業をプロが一括して行ってくれます。遺族にとって肉体的・精神的負担が大きい部分も任せられるので安心です。特に、大型家具・家電の運び出しや専門的な処理が必要な不用品の処分もスムーズに対応してもらえます。
- 都合に合わせた日程調整: 業者は依頼者の希望日程で作業プランを組んでくれます。仕事が休みの日に1日で一気に片付けてもらうことも可能で、遠方から限られた日程で実家を整理する場合なども柔軟に対応してもらえます。緊急で早く片付けたい場合は即日対応してくれる業者もあります。
- プロの知識と経験で安心: 遺品整理の専門資格である「遺品整理士」を持つスタッフや実績豊富な業者なら、遺品の取り扱いも慣れており安心して任せられます。不用品処分の法律や手順にも精通しているため、法令順守で適切に処理してくれます。また、仏壇やお写真などの魂抜き供養が必要な品にも配慮した対応をしてもらえることが多いです。

《業者に依頼するデメリット》
- 費用がかかる: 業者利用の最大のデメリットはコストです。遺品の量や作業内容に応じて数万円から数十万円の費用負担が発生します。経済的に余裕がない場合や、費用を抑えたい場合にはハードルになるでしょう。後述するように、相見積もりなどで適正価格の業者を選ぶ工夫が必要です。
- 業者選びによるリスク: 悲しいことに、中には遺品を雑に扱ったり高額請求する悪徳業者も存在します。信頼できない業者に依頼してしまうと、大切な遺品を無断で処分されてしまう、約束の作業をきちんとやってもらえないといったトラブルに繋がる可能性があります。業者選びを誤るリスクがデメリットと言えます。
- 他人に遺品を触られる抵抗感: 故人の持ち物を他人に扱われることに抵抗を感じる方もいます。特に思い出深い品やプライバシーに関わる品を赤の他人が仕分け・処分することに心理的な引っかかりがある場合、この点はデメリットになるでしょう。ただし、信頼できる業者であれば丁寧に対応してくれるため、事前に要望を伝えておくことである程度解消できます。
以上のように、遺品整理業者の利用には一長一短があります。「費用はかかってもいいから、なるべく自分たちの負担を減らしたい」「遠方で時間が取れないのでプロに任せたい」という場合には業者依頼のメリットが大きいでしょう。一方、「お金をかけずに家族だけで最後まで見届けたい」という場合は無理に業者に頼む必要はありません。状況に応じて選択することが大切です。その際、信頼できる業者選びが何より重要になります。次の章では、気になる費用相場と併せて、優良な遺品整理業者を選ぶポイントについて解説します。
遺品整理の費用相場と見積もりのポイント
専門業者に遺品整理を依頼する場合、どのくらいの費用がかかるのか事前に把握しておきたいですよね。遺品整理の料金は「物量(間取り)」「作業人数・日数」「オプションサービス」によって大きく変動します。一般的には部屋の広さ(間取り)ごとにおおよその相場があり、例えば1Kのワンルームマンションなら約2~4万円、1LDKで5~10万円、2LDKで8~15万円、3LDKでは11~20万円程度が目安とされています。もちろん遺品の量や状況によって変わり、荷物が極端に多かったり特殊清掃が必要な場合はさらに費用が上振れします。一軒家(4LDK以上)になると20万円以上かかるケースも珍しくありません。
料金の内訳として主に発生するのは人件費と廃棄物処理費です。多くの業者では作業スタッフの人数と作業時間によって人件費が算出され、目安として「1名1時間あたり約3,000円」程度と言われます。遺品の量が多いほど人手と日数が必要になり、その分費用も増加します。また、不用品の処分には産業廃棄物処理業者への委託料やトラック運搬費、処理施設の利用料などがかかります。これら基本作業のほか、オプションとして以下のようなサービスを付けると追加費用が発生します。
- 特殊清掃 – 孤独死現場などで臭い・汚染物の除去が必要な場合の清掃作業(消臭・消毒作業)。専門薬剤やオゾン脱臭機等を使うため高額で、別途数万円~十数万円。
- 遺品の供養 – 仏壇や人形、写真など故人ゆかりの品をお焚き上げ供養する費用。合同供養は無料~数万円、僧侶を自宅に呼んで読経してもらう場合はお布施が必要。
- 大型重量物の処分 – ピアノや金庫、車両など特別な運搬処分が必要な遺品は追加料金がかかる場合が多いです(数万円~)。
- ハウスクリーニング – 遺品をすべて撤去した後、部屋全体をプロのクリーニングで原状回復するサービス。部屋の広さによりますが数万円から。
- リフォーム・解体 – 空き家となった住宅の原状回復リフォームや老朽家屋の解体撤去を合わせて依頼するケースもあります(この場合遺品整理費用とは別途に見積もり)。

地域差については、基本的には東京都・神奈川・埼玉・千葉といった首都圏でも地方でも作業内容自体は同じなので、相場に大きな違いはありません。ただし都市部は人件費や処分費用が若干高めになる傾向や、駐車スペース確保の費用(コインパーキング代等)が別途かかる場合があります。また郊外や遠方であれば出張費が請求されることもあります。業者によっては「○○市内出張無料」「○○県外は出張費○円」など条件が異なりますので、依頼予定の物件所在地に対応している業者かつ追加の出張料金が発生しないか確認すると良いでしょう。
見積もりを依頼する際のポイントとしては、以下の点に注意しましょう。
- 複数の業者から相見積もりを取る: 1社だけではその金額が適正か判断しづらいため、できれば2~3社に見積もりをお願いし比較検討します。極端に安い見積もりや逆に高額な見積もりは避け、内訳やサービス内容も含めて総合的に判断します。
- 見積もり内容(明細)を確認する: 見積書には人件費○名○日や車両費、処分費、オプション費用など明細が記載されます。「追加料金なし」を謳っている業者でも、見積書の特記事項に特定条件下での追加請求について書かれている場合があります。例えば「◯◯の場合は追加○円」のような記載がないかチェックし、不明点は遠慮なく質問しましょう。親切な業者であれば追加料金の有無を事前に丁寧に説明してくれますが、意図的に説明しない業者も存在するので要注意です。契約前に疑問点はすべてクリアにしておくことが大切です。
- 作業範囲とオプションを明確にする: 見積もり時に、どこまでが基本サービスでどこからがオプション料金になるのか確認しましょう。例えば、家財の梱包や簡易清掃は基本料金に含まれるが、仏壇や人形の供養は別料金など、業者によって範囲が異なります。また、エアコンの取り外し処分や車・バイクの処分が必要な場合も事前に申告しておきます。後からオプション追加になると料金が上がるので、最初に伝えて正確な見積もりをもらいましょう。
- 値引き交渉と買取活用: 遺品の中に価値のある物(骨董品や貴金属、ブランド品など)があれば、業者による買取査定を依頼しましょう。買取額分を費用から相殺してくれる業者も多くあります。複数社査定してもらい一番高く買ってくれる業者に依頼する手もあります。また時期によって繁忙期・閑散期があり、閑散期なら値引きに応じてもらえる可能性もあります。費用を少しでも抑えたい場合は交渉してみる価値があります。

以上のポイントに注意しつつ見積もりを取得すれば、不要な追加料金を避けて安心して依頼できるでしょう。適正価格で納得できる業者を選ぶためにも、手間を惜しまず準備することが大切です。
東京・埼玉・千葉・神奈川でおすすめの遺品整理業者5選
首都圏(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)には遺品整理を行う業者が数多く存在しますが、その中でも信頼できるおすすめの業者を5社ピックアップしました。業者選びの参考になるよう、各社の特徴やサービス内容を簡単にご紹介します(※いずれも遺品整理士認定協会の優良事業所認定を受けている安心な業者です)。
1. 遺品整理のクイック (株式会社アンカージャパン)
遺品整理のクイックは、その名のとおりスピーディーな対応に定評のある遺品整理業者です。東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県に対応しており、20年以上の活動実績を持つ老舗でもあります。長年の経験を生かした手際の良い遺品整理が期待でき、遺族からの信頼も厚い会社です。クイックの特徴は、不用品の買取サービスに強みがあることです。家具や家電などは自社で買い取り対応し、骨董品や美術品など専門的な査定が必要なものは提携する古物商の鑑定士に依頼して適正価格で評価してくれます。これにより、遺品の中に価値ある品があっても安く二束三文で処分されてしまう心配がありません。見積もり・出張費は無料で、遺品整理士の資格者が在籍する安心の業者です。迅速かつ丁寧、適正価格でのサービス提供で口コミ評価も高く、「とにかく早く片付けたいが信頼性も重視したい」という方に適しています。
2. 心のミナト(株式会社ミナト総合建設)
心のミナトは、東京・埼玉・千葉・神奈川を中心に、遺品整理・生前整理・空き家整理をトータルでサポートする専門業者です。遺品整理士などの有資格者が在籍し、単なる片付けにとどまらず、「故人の想いを大切にしながら、遺族にとって最善の形で整理を進める」ことをコンセプトにしています。買取専門店を併設しているため、価値のある遺品は適正価格で買取が可能。「処分費用を抑えながら、思い出の品を次へ繋げる」ことを大切にしている点が大きな特徴です。
特に、「買取+整理+片付け+清掃」を一括で行うワンストップ対応が魅力で、不要品の処分だけでなく、不動産売却や建物の解体、リフォームまで幅広く対応。遺族の負担を最小限に抑え、スムーズな手続きを実現します。また、見積もり後の追加請求もなく、安心して依頼できる仕組みを整えており、スピーディーかつ誠実な対応が利用者から高評価を得ています。
3. 遺品整理プロスタッフ (株式会社プロスタッフ)
遺品整理プロスタッフは全国に支店を展開し、累計5万件以上の実績を持つ遺品整理業界の大手企業です。もともと関西発の会社ですが、現在は関東エリアにも事業を拡大しており、東京・神奈川・埼玉・千葉でも対応可能です。家族の気持ちに寄り添った親切・丁寧な作業が特徴で、利用者からの満足度も高く口コミ評価で常に上位に選ばれています。女性スタッフの在籍や早朝・夜間の作業にも対応可能など、きめ細かなサービスも魅力です。料金体系も明確で、不明瞭な追加請求がないよう徹底されています。不用品の高価買取や遺品の供養にも対応し、遺族の負担軽減に努めてくれる信頼の業者です。
4. 遺品整理ロード (株式会社ロード)
遺品整理ロードは埼玉県に本社を置き、東京・埼玉・千葉・神奈川と首都圏全域をカバーする遺品整理専門業者です。遺品整理士認定協会の優良認定を受けており、これまでに2,218件以上の遺品整理を手掛けた豊富な実績があります。遺品整理だけでなく特殊清掃や火災現場の復旧など幅広いサービスに対応しており、現場経験から培った知識ノウハウが強みです。遺品を壊さないよう丁寧に扱うことをモットーとしており、その場で査定・現金買取できる体制も整えています。古物商許可も取得しているため、不要になった遺品を適正価格で買い取ってもらえる点は遺族にとってメリットです。即日対応や深夜対応も相談可能で、迅速かつ柔軟なサービス提供が評価されています。地域密着型で信頼できる業者としておすすめです。
5. ココロセイリ (株式会社ココロセイリ)
ココロセイリは首都圏を中心に遺品整理・生前整理を手掛ける専門業者です。遺品整理士認定協会から優良事業所認定を4年連続で取得しており、スタッフ全員が有資格者(遺品整理士・遺品査定士)というプロフェッショナル集団です。遺族の「想いを繋げる」ことをモットーに、丁寧かつ誠実なサービスを提供しており、顧客満足度は98.7%と非常に高評価です。見積もり後の追加料金一切なしを宣言しており、明朗会計で信頼できます。貴重品の捜索や仕分けにも定評があり、「信頼できる業者ランキング1位」を獲得した実績もあります。東京・神奈川・埼玉・千葉と幅広く対応しており、遺品整理から特殊清掃まで安心して任せられるおすすめ企業です。
※上記の業者はいずれも首都圏エリアで対応可能かつ信頼性の高い遺品整理業者ですが、サービス内容や料金プランは各社で異なります。 詳しくは各社の公式サイトや問い合わせ窓口で最新情報をご確認ください。
遺品整理で失敗しないための注意点とトラブル事例
最後に、遺品整理を進める上で注意すべきポイントや、起こりがちなトラブル事例とその対策についてまとめます。大切な遺品を扱う作業で失敗や後悔をしないためにも、以下の点に気を付けましょう。
● 悪質な遺品整理業者に注意する: 遺品整理の需要増加に伴い、残念ながら一部に悪徳業者も存在します。よくあるトラブル事例として、「スタッフによる遺品の盗難」、「買取査定と称した遺品の不当な安値買い取り」、「強引な契約の迫り」、「作業後に高額な追加請求をされる」、「引き取った遺品の不法投棄」、「作業が雑で遺品や部屋を傷つけられる」等が報告されています。こうした被害に遭わないために、業者選びの段階で以下の点を確認しましょう。
- 極端に安い見積もりを出す業者は警戒: 相場とかけ離れた安値を提示してくる業者は、後から多額の追加料金を請求する手口を取るケースが多いです。適正価格から大きく逸脱する安さを売りにする業者には注意が必要です。
- 正式な書面や契約を交わさない業者は避ける: 口頭だけで話を進めようとしたり、見積書・契約書の内容が曖昧な業者は信用できません。信頼できる業者は必ず書面で明細を提示し、契約書に基づいて作業を行います。書面を出し渋る場合は要注意です。
- 会社情報や許可の有無をチェック: 業者のホームページに住所や連絡先、代表者名が明記されているか確認しましょう。所在地不明・連絡先が携帯電話のみのような業者は避けた方が無難です。また一般廃棄物収集運搬業の許可や古物商許可を取得しているかも重要ポイントです。不用品の処分を適法に行うには自治体の許可が必要で、無許可業者は違法処理(不法投棄)のリスクがあります。許可番号や認証を公開している業者を選びましょう。
- スタッフの対応や口コミ評価を確認: 問い合わせ時の電話やメールの対応が誠実かどうかも判断材料になります。雑な対応や礼節を欠く様子が見られる場合は避けた方が良いでしょう。また実際に利用した人の口コミや評判も参考になります。ただしネットの口コミだけに頼らず、複数の情報源を総合的に判断してください。地元で長年実績のある業者や知人の紹介なども信頼性の裏付けになります。

● 優良業者を選ぶコツ: 信頼できる業者を選ぶためには、上記の反面となるプラス要素にも目を向けます。例えば、遺品整理士の資格を持つスタッフが在籍している業者は専門知識を持っている証拠です。遺品整理士認定協会のサイトでは優良事業所の一覧が公開されているのでチェックしてみると良いでしょう。また実績豊富で口コミ評価が高いことも安心材料です。問い合わせの際に丁寧に相談に乗ってくれるか、見積もり時に細かく説明してくれるかといった接客態度も重要です。最後に前述しましたが相見積もりを複数取ることで悪質業者を排除しやすくなります。複数社に当たってみて、一番信頼できると感じたところに依頼しましょう。
● 契約内容と追加料金の条件を確認: 業者に依頼する場合は、契約前に見積もり内容と契約書をしっかり確認することが大切です。特に「●●の場合は追加料金○○円」といった条件がないかチェックし、少しでも不明点があれば必ず質問して解消しましょう。説明を面倒がったりはぐらかす業者は信頼できません。信頼できる業者ほど丁寧に答えてくれるものです。またキャンセルポリシー(作業日前にキャンセルした場合の料金)についても念のため確認しておくと安心です。
● 遺品の取り扱いで後悔しないために: 遺品整理では「処分するべきでなかったものまで捨ててしまった…」という後悔が起きがちです。そうならないよう、貴重品や思い出の品は最初にしっかり分別して確保しておくことが肝心です。現金・通帳・重要書類などはもちろん、写真アルバムや手紙、アクセサリーなど少しでも迷うものはすぐに捨てず保留BOXに入れておき、後日改めて家族で要不要を検討すると安全です。「捨ててはいけないものリスト」を作ってチェックしながら進めるのも有効でしょう。また、デジタル遺品(PCやスマホ内のデータ)も忘れずに確認し、必要なデータはバックアップしてから処分します。これらの丁寧な対応が、後悔を防ぐポイントです。
● トラブル発生時の相談先: 万一、業者との間でトラブルが発生したり、不当な請求・契約を強いられた場合は、泣き寝入りせず速やかに第三者に相談しましょう。各都道府県の消費生活センター(国民生活センター)では悪質商法に関する相談を受け付けています。クーリングオフが適用できるケースもありますので、契約から8日以内であれば解除できる可能性があります。また明らかな詐欺や窃盗など犯罪行為があれば警察に通報・被害届を出すことも検討してください。遺品整理士認定協会も業者とのトラブル相談窓口を設けています。困ったときは一人で抱え込まず、然るべき機関に相談することで解決への道が開けるでしょう。
以上、遺品整理を円滑に進め、後悔のない形で終えるための注意点をまとめました。大切なのは、無理をせず周囲の協力や専門家の力を借りること、そして事前によく調べて準備することです。故人の遺品を整理する作業は、悲しみと向き合う辛い時間でもありますが、同時に故人との思い出を振り返り心の整理をつける機会にもなります。しっかりとポイントを押さえて進めれば、きっと「やってよかった」と思える遺品整理になるはずです。
各種サービスや専門家を上手に活用し、悔いのない遺品整理を心がけましょう。