自治体・公的施設におけるBCP対策と独立系エレベーター更新事例

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地震や台風などの災害時にも行政サービスを継続するため、各自治体では庁舎や公的施設のBCP対策に力を入れています。実際、2011年の東日本大震災では全国20都道府県で257件ものエレベーター閉じ込め事故が発生し、救出に5時間以上かかったケースも報告されています。これを契機に官民でエレベーターの地震対策強化が進められ、現在では地震時管制運転装置の後付けなどが各地で推進されています。エレベーターもその重要な一環であり、災害時に閉じ込め事故を防ぎ迅速に復旧できるよう、独立系企業によるリニューアルが数多く採用されています。ここでは自治体・公共施設でのエレベーターBCP向上事例と、独立系企業活用のメリットについて解説します。

自治体施設のエレベーターBCP対策動向

自治体の庁舎や公共施設では、耐震補強や非常用電源整備と並んでエレベーターの防災リニューアルが推進されています。例えば東京都小平市のBCP計画では、市役所等のエレベーターに閉じ込め防止装置(停電時自動着床装置)の設置に努める旨が明記されています。また多くの市区町村で、マンション等民間建物へのエレベーター改修補助金を設けており(例:千代田区の補助金や新宿区・港区の制度)、地域全体のエレベーターBCP向上を後押ししています。

自治体自身も庁舎エレベーターのリニューアルを積極的に実施しています。その際、独立系エレベーター企業が入札で選定されるケースも多く見られます。事実、ここ10年ほどで独立系業者が官公庁物件の保守・リニューアルを請け負う例が増えており、公的機関側も独立系への理解が進んでいます。現在、日本のエレベーター保守市場の約20%は独立系企業が占めるまでになっており、独立系各社の施工実績や技術力が評価され、コスト競争力を活かした安価で質の高い提案が採用されているのです。実際、メーカー系のみで見積もっていた場合1台あたり1,500万円前後だったリニューアル費用が、独立系各社の競争入札により約1,200万円まで圧縮でき、保守料金も20%削減できたマンション事例があります。

独立系による公共施設エレベーター更新事例

実際の事例として、地方自治体の庁舎エレベーター更新を紹介します。群馬県太田市では2025年に市役所本庁舎のエレベーターリニューアル工事を実施し、制御盤の更新とともにP波感知式の地震時管制運転装置の導入など最新基準への対応を行いました。この工事ではかご内の意匠も一新され、防災性能と利用快適性の双方が向上しています。同市のように耐震改修や設備更新のタイミングでエレベーターに地震対策機能を追加する自治体は増えており、施設利用者の安全確保に寄与しています。また、首都直下地震等に備え国も「1棟につき1台のエレベーターを優先復旧させる」ことを推奨しており、自治体も複数台エレベーターを有する庁舎では復旧優先順位のルール整備を進めています。

公立病院や福祉施設等でもエレベーターの非常時対応強化が図られています。ある長期療養型病院(福岡県)では、火災用非常発電機を平時の停電時にエレベーターへ給電できるよう制御回路を改造し、停電時でも患者搬送が可能な避難用エレベーター運転を実現しました。この工夫により大掛かりな発電機増強をせずに済み、コストを抑えつつ病院のBCP対策を強化しています。独立系業者が提案した柔軟なアイディアにより、公的施設ならではの要件(消火設備優先や予算制約)を踏まえたソリューションが実現した好例です。

さらに、独立系企業自体が公共施設向けに様々な技術提案を展開しています。日本昇降機株式会社(関西の独立系)は「既設エレベーターへの耐震施工」を得意とし、マンションから公共施設まで地震対策リニューアルを行うことができます。同社は独立系として初めてUCMP(戸開走行保護)装置の大臣認定を取得しており、安全装置技術の面でも先駆的です。このように独立系各社は各自治体・施設のニーズに応じた高度な防災アップグレードを提案できる体制を整えています。

独立系による公共施設エレベーター更新事例

独立系活用のメリットと今後の展望

自治体・公的施設がエレベーター更新で独立系企業を活用する最大のメリットは、コストパフォーマンスの高さです。メーカー系に比べて見積価格が低減できる傾向があり(大幅なコストダウンが可能なケースも)、限られた予算でより多くの安全対策を盛り込むことが可能となります。実際、独立系各社に競争入札させたマンションでは、エレベーター更新費用がメーカー系提案より30%前後低減し、さらに保守料金も20%減額できたケースも報告されています。また、独立系は各メーカー機種への対応ノウハウが豊富で、既存設備の一部流用など柔軟なプランニングにより工期短縮や利用者への影響最小化を図れる点も利点です。

公共施設におけるエレベーターは、不特定多数の利用者や要配慮者が乗るため、非常時対応の確実さが特に求められます。独立系によるリニューアルで最新の安全装置と万全の保守体制を確立しておけば、災害時にも市民の安全・安心を守ることができます。独立系企業の柔軟な提案力と技術力がますます重要になっていくでしょう。現場の細かな要望にも応えてくれる独立系への評価は行政担当者の間でも高まっており、独立系の力を借りて、安全・安心な公共空間づくりを目指しましょう。

自治体が独立系エレベーター会社を活用するメリット(まとめ)

  • コスト: 競争入札による初期費用・保守費用の削減
  • 柔軟性: 現場の事情に合わせた防災プラン提案(部分更新や補助金活用など)
  • 迅速対応: 地元拠点によるきめ細かな24時間対応体制
  • 技術力: 最新の安全装置にも対応し、複数メーカー機種を統合管理できるノウハウ

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