エレベーター点検を独立系に任せるメリットは?メーカー系との比較

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独立系エレベーターメンテナンス会社の比較では複数の独立系企業を紹介していますが、本記事では独立系エレベーター保守会社のメリットに焦点を当て、メーカー系との違いを解説します。ビル・マンション管理会社の方々が独立系に切り替える利点を把握し、安全かつ効率的なエレベーター管理に役立てていただければ幸いです。

独立系エレベーター保守会社の主なメリット

1. コスト削減

最大のメリットはやはり保守点検費用を抑えられることです。独立系はメーカー系に比べて月々の保守料金が割安な傾向にあり、その差は平均で3〜4割にもなります。予算削減効果については「独立系はなぜ安い?費用構造と料金比較」の記事で詳述していますが、コスト面での独立系優位性は見逃せません。

2. 複数メーカー機種への一括対応

独立系は特定メーカーに属さないため、三菱日立東芝などメーカー混在の設備でも一社でまとめて保守対応が可能です。例えば物件に異なるメーカーのエレベーターが複数台ある場合、メーカー系だと各メーカーごとに契約や窓口が分かれてしまいますが、独立系に一本化すれば依頼の手間が減り管理負担が軽減できます。柔軟なアドバイスでエレベーターの安定運用や長期的なメンテナンス計画に貢献してくれる点もメリットです。

3. サービス内容の柔軟さ

独立系企業は顧客ニーズに応じたサービスを提供しやすい傾向があります。例えば、フルメンテナンス契約・POG契約に加えて自社独自の契約プランを用意していたり、古いエレベーターの部分的な改修提案や、新技術の導入など柔軟な提案力があります。ある独立系ではロープ交換費用を無料にする新プランを用意するなど、費用面・サービス面での工夫を凝らしています。また、昇降機CRMシステムの構築や独自開発の遠隔監視体制により災害発生時にも24時間迅速な対応を実現している会社もあります。このように、画一的なサービス提供になりがちな大手メーカー系に比べ、独立系はきめ細かな対応で顧客満足度向上を図るケースが多いと言えます。

4. 技術力と対応力の向上

独立系だからといって技術力が劣るわけではありません。創業50年以上の老舗独立系企業も存在し、蓄積されたノウハウで旧型から最新式まであらゆるメーカー・機種に対応している例もあります。さらに、メーカーが部品供給を終了した旧式エレベーターでも、独立系が互換部品の活用や改修工事によりメンテナンスを継続できる場合があります。メーカー系では対応できない機種でも独立系なら対応可能となり、設備の延命につながるケースも多く報告されています。例えばエス・イー・シーエレベーター株式会社(SEC)は全国150ヶ所以上のネットワークを持ち、各主要メーカーの部品を豊富に在庫しているため緊急時にも迅速に対応できます。資格者もトップクラスで、法定検査を行える「昇降機等検査員」が300名以上在籍しており、研修センターで技術員のレベル向上も図っています。近年では病院や学校、介護施設なども独立系が数多く採用されており、そのサービス品質と安全性が信頼されていることが伺えます。

サービス品質と安全性が信頼されている

独立系に依頼する際の留意点(デメリット)

独立系のメリットは多い一方で、検討時に注意すべき点もあります。最大の課題は「業者選びの難しさ」です。独立系保守会社の数は非常に多く、その中から本当に信頼できる業者を見極める必要があります。また、中小の独立系では知名度が低く信用力の面で劣る場合もあります(※上場企業となっている大手独立系も存在します)。契約前に実績や資格保有状況、他物件での評価を確認することが大切です。

部品調達に時間がかかるケースがある点も留意しましょう。メーカー系であれば自社製エレベーターの純正部品を常に確保していますが、独立系は全メーカー対応ゆえに全ての部品を常備しておくことが現実的に困難です。そのため機種によっては必要なパーツの取り寄せに時間を要し、修理復旧が遅れるリスクがあります。ただし、大手独立系では主要メーカーの部品在庫を豊富に備え、緊急時にも迅速に対応できるよう体制を整えている企業もあります。業者ごとの部品供給ネットワークや在庫状況についても確認しておくと安心です。

対応エリアや緊急対応力にも注意が必要です。メーカー系は全国に支店・営業所網を持ち、故障時の駆け付けスピードが早いことが強みです。独立系も全国対応を掲げる企業が増えていますが、地域によっては拠点数でメーカー系に及ばず、緊急時の対応時間に差が出る場合があります。特にエレベーター停止が命に関わるような病院等では、対応スピードが重視されます。独立系に委託する場合は、物件から近い場所に営業所や担当技術者がいるかを確認し、迅速な対応体制を確保しましょう。

また、メーカー以外の部品に交換されたエレベーターは、後日メーカー系の保守契約に戻す際にメーカーから契約を断られる可能性がある点にも注意が必要です。特に独立系が導入した非純正部品が含まれる場合、メーカー系はそのままでは契約を引き受けず、メーカー純正品への再リニューアルを求められるケースがあります。こうした将来的な制約も念頭に置き、方針を検討しましょう。もっとも、保守契約を独立系に切り替えるだけであれば、こうした心配は過度に意識する必要はありません。

まとめ:メリットを享受するために信頼できるパートナー選びを

独立系エレベーターメンテナンス会社には、コスト面・サービス面で多くのメリットが存在します。柔軟で顧客本位の対応により、エレベーターの安定運用や長期的な資産価値向上にも寄与してくれるでしょう。一方で、安心して任せるためには信頼できる業者を選ぶことが不可欠です。メリットを最大限享受するには、適切な独立系パートナー選びが鍵となります。メイン記事や関連資料を参考に各社の実績やサービスを比較検討し、あなたの管理物件に最適なエレベーター保守会社を見つけてください。独立系の活用により、コストメリットを享受しつつ利用者の安全と安心を確保していきましょう。

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